必要な医師数が圧倒的に不足していると、深刻な状況に陥っているのが腎臓内科に関する現在の事情です。全国的に高まり続けるニーズとは裏腹に、厳しい体制を強いられている腎臓内科医の需要に関する情報と、医師転職の動向に関する事情を今回はお伝えしてまいります。

約半数の県で現役医師数が必要医師数を大幅に下回る腎臓内科

腎臓内科医に関するニーズですが、実は人工透析を必要とする患者が増加しているという背景も手伝って、全国的に高まっているものとみられます。約半数の件において、現役の医師数が必要医師数を大幅に下回っているという現状があるわけですが、やはり実態としても厳しい状態にあることは間違いありません。
数々の医師転職サイトには、腎臓内科医に関する求人があがってきますが、募集元となる医療機関は総合病院などの大規模医療施設のみならず。クリニック、診療所までその内訳は多岐に渡っています。若手の医師を中心に人気のある都市部界隈においては、特に求人募集が目立っているのが人工透析を専門とするクリニックです。このようなクリニックでは、常勤医のみならず、非常勤のアルバイト求人も多数寄せられているような状況であり、ここからも医師が不足している現状を垣間見ることができます。現役医師数はわずか2200人前後となっている状況もあり、腎臓内科医が頂いている平均的な給与は内科系で比較をした場合、高い水準をもっているとする特徴がみられます。好条件・高待遇による求人案件が多数あるにも関わらず、医師数が圧倒的に不足している状況からは、事の深刻さを感じざるを得ません。

腎臓内科の求人は総合病院から診療所まで幅広い

前項でもお話した通り、基本的に腎臓内科医に関する求人案件は、大規模な総合病院から地域の診療所まで、実に幅広いものとなっています。1つは人工透析を必要とする方が増えたということがですが、シャント増設やカテーテル治療など、腎臓内科医そのものに対するニーズが全体的に膨らんでいることも、求人数が増加する大きな要因と言えます。また、近年では高齢化が全国的に進んでいるところで、高血圧患者や腎硬化症。糖尿病といった2次性腎疾患も増加しているため、リハビリ系の病院や在宅医療における需要も高まっています。ただ、このような施設における求人の場合には、一般内科の診療も求められることが大半ですので、もし応募される際には、当直やオンコール体制に関して事前に確認しておくことが大切です。

シャント造設やカテーテル治療などのスキルがあると転職に有利

腎臓内科に関する転職では。シャント増設、カテーテル治療に関するスキルを持っていると、それだけで転職に関する有利さが変わってきます。このような外科的スキルを持っていると、高い評価を得られるため、選考の際にかなり有利に進めることができるのです。また、逆にリウマチなどの専門性を活かす場合には、勤務地等が大学病院や専門病院などに限定される傾向がみられます。
これは腎臓内科医全般に言えることですが、基本、一般内科診療を求められる事が大半と言っても過言ではありませんので、転職の際にはくれぐれも、内科全体の体制を確認しておくことが大切です。

腎臓内科は内科系の中では給与が高い

複数の医師転職サイトに掲載されている情報からは、腎臓内科医の平均年収はおよそ1500万円前後と推定することができますが、実際には2000万円以上を年収上限としている求人がその中でも4割程度を占めているため、非常に条件面では有利な部分があるものと考えられます。ただ、やはり勤務医という環境で2000万円以上の年収を目指す際には、腎臓内科医とは言っても、それ相応のスキルをお持ちであるか、臨床経験の数がたくさんあるなど、ある程度の条件が必要であると思われます。
もっとも多い求人の傾向としては、年収を1500-1800万円前後とするものが目だっている為、腎臓内科医として「高い給与を頂いている」と言えるのはおおよそ1800万円前後とみられます。好条件を提示している医療機関としては、透析専門のクリニックなどにその傾向がみられます。当直、オンコール対応等もないため、医師にとっての負担もそれほどなく、お勧めと言えます。逆に、入院透析を行う医療機関の場合は、少々ハードな勤務体系となることを意識しておいた方がいいでしょう。